「ヒメウツギを庭に植えてはいけない」という話を聞くことがありますが、なぜでしょうか？
ネット上でもそのような情報を見かけることがあります。
でも実は、ヒメウツギを庭に植えてはいけないというのは、ほぼ間違いなんです。
むしろ、庭にピッタリな植物と言えます。
では、なぜこんな誤解が広まったのでしょうか？今回はその理由とヒメウツギの魅力について詳しくお伝えします。
なぜ「ヒメウツギを庭に植えてはいけない」と言われるのか？
実は、ヒメウツギについて調べると、悪い話はあまり見つかりません。
成長しすぎるわけでもないし、害虫がつきやすいというわけでもありません。
それなら、どうして「庭に植えちゃダメ」なんて言われるのでしょう？
その答えは、タニウツギという別の植物と混同されているからです。
タニウツギとは？
タニウツギは、昔の日本で不吉な植物とされていたことがありました。
棺の蓋を止める釘や、火葬した後の遺骨を拾う箸に使われていたため、「死人花」や「葬式花」と呼ばれることもあったんです。
さらに、枝が燃えやすいことから「火事花」としても嫌われていた時代がありました。
ただ、ヒメウツギとタニウツギは全く別の植物です。
名前が似ているだけで、全然違う種類なんです。
ヒメウツギは、ユキノシタ科ウツギ属
タニウツギは、スイカズラ科タニウツギ属
ですので、タニウツギの不吉なイメージをヒメウツギに当てはめる必要は全くありません。
ヒメウツギが庭にピッタリな理由
では、なぜヒメウツギがガーデニング愛好者に人気なのか、その魅力をまとめてみましょう。
可愛い白やピンクの花が咲く
ヒメウツギは春から初夏にかけて、可愛い小花をたくさん咲かせます。 特に白やピンクの花が庭を華やかにしてくれます。
紅葉も楽しめる
日当たりの良い場所に植えると、秋にはきれいな紅葉が楽しめます。
コンパクトサイズ
最大でも1.5メートル程度の高さで収まるので、小さな庭でも問題ありません。
丈夫で育てやすい
寒さにも暑さにも強いので、特に手間がかかりません。 日陰でも元気に育ちますよ。
土質を選ばない
どんな土壌でも元気に育つので、植える場所をあまり選びません。
落葉するけど掃除は簡単
ヒメウツギは落葉樹ですが、葉っぱが小さいので掃除もそこまで大変ではありません。
病気や害虫の心配が少ない
他の植物に比べて、病気や害虫の被害に遭うことが少ないです。
水やりの心配が少ない
地植えの場合、水やりはほとんど気にする必要がありません。
和洋どちらの庭にもマッチ
和風の庭だけでなく、洋風の庭にも違和感なく溶け込みます。
風水的に良い影響
風水では、ヒメウツギはポジティブなエネルギーをもたらすと言われています。
日本原産で気候に合う
日本生まれの植物なので、日本の気候にピッタリです。
ロマンチックな花言葉
ヒメウツギの花言葉には「秘密」や「秘めた恋」といったロマンチックな意味があります。 この花言葉は、空洞の茎が「秘密」を象徴していることから来ています。
ヒメウツギを育てるためのコツ
ヒメウツギはとても育てやすい植物ですが、少し手をかけるとさらに美しく育ちます。
以下のポイントを押さえておけば、庭で元気に育てることができますよ。
剪定はしっかりと
ヒメウツギは横に広がる性質があります。
そのため、適度な剪定をしないと見た目が乱れてしまうことも。
おすすめの剪定時期は次の通りです。
12月から2月：冬の間に軽く整える
6月：成長が落ち着いた頃にもう一度
これで、ヒメウツギは美しい形を保ちながら成長します。
肥料は控えめに
肥料はあまり多く必要としません。
あげすぎると逆に花つきが悪くなることもあるので、適度に。
日当たりの良い場所がベスト
ヒメウツギは日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所だとより美しい花を咲かせます。
冬のヒメウツギの扱い方
冬になるとヒメウツギは葉を落とし、上の部分が枯れたように見えますが、心配はいりません。
実は地中の根がしっかりと生きていて、春になると新芽を出してくれます。
耐寒性が非常に強いので、特に寒冷地でも屋外で育てられます。
春になったら、冬の間に枯れたように見える枝を剪定して、新しい成長をサポートしてあげましょう。
最後に
「ヒメウツギを庭に植えてはいけない」という話は、実は誤解によるものでした。
その原因は、タニウツギと混同されていることが多いからです。
ヒメウツギ自体はとても育てやすく、庭に植えるには最適な植物です。
日本原産のヒメウツギは、季節ごとの花や紅葉を楽しむことができ、剪定さえしっかり行えば問題なく育てられます。
風水的にも良い影響があるとされ、あなたの庭に彩りと良い運気を運んでくれるでしょう。
ヒメウツギを植えて、庭にちょっとした癒しの空間を作ってみてはいかがでしょうか？
